スーパー大工さんシステム

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今日は、僕が建築業界に対して最初の頃に思ったこと書いてみたいと思います。

ちしおさんのブログでこんな事が記載されておりました。

【建築の人件費など1日2万~2万5千円が限度なんです。】

以前にも聞いた事があって不思議に思っていたのですが、1日2万円から2万5千円の人件費って業界が違えばハンパなく安い金額です。

業種が変われば一番スキルの低い1年目の新人でさえ、お客様からは2万5千円以上の人日単価を頂きます。

もちろん単価には会社の経費が含まれていますので、実際に個人がもらえるお給料はかなり低い金額になってしまいますが。

これはどの業種だって同じですね。

その話は置いておいて、1日2万円~2万5千円の単価で家を建てる。

実際に一軒の家が完成するまでに、具体的に何人日必要なのかは僕自身よく分かっていません。

ですのでザックリとした計算になりますが、家を建てるのに費やす期間が4ヶ月。

1ヶ月の間の中で日曜祝日を除くと約24日間。

1日平均2人の大工さんや内装屋さんが対応するとすると、

24日×4ヶ月×2人=192人日

です。

約200人日分の人件費が発生するわけです。

200人日に 2万円~2万5千円を掛けると 400万円から500万円。

一般的なビルダーであればこの費用に利益を乗せますので 20% 程度と考えると 480~600万円

家本体の値段を3000万円程度と例えると、

そのうちの約 1/5 は人件費に充てられるって計算になります。

その他、現場を指揮する監督さんの人件費も発生しますし、忘れてはならないのが契約に至るまでに要した営業さん、その他設計に関わる方々の人件費なども発生します。

他にもモデルルームの維持費をはじめ会社の経費など様々なコストがかかってきます。

上場している HM の決算報告書などを見て、販売費及び一般管理費÷年間の売上建築棟数で計算して3000万円に換算すると約500万円が3000万円の物件に対してそのような経費に費やしている事もある程度計算が出来ます。

上記 480~600万円と足すと約1000万円が材料費以外に必要となっているわけです。

これは置いておいて、3000万円の内の会社の経費500万円を引くと 2500万円。

2500万円の中の直接必要な作業員さんの人件費約480~600万円という大きな費用に対して、見積上明細を出しているビルダーは皆無に近いと言う事。

住宅設備の中で一番高い部類に入るキッチンやお風呂でも高くて200万円程度です。

その倍以上もする費用に対して明細が無いのは、他の買い物であれば普通考えられないものです。

ちなみに今回の明細というのは、どの作業をどんな人が担当するかです。

例えば大工さん。

20年間この道一つでやっている大工さんと見習いの大工さんでは技術力・経験値が全く違うことは誰でもわかることです。

分かりやすく言えば、僕がペンキを塗るのと、熟練の方がペンキを塗るのでは費用が異なってくるイメージw

会社を経営している方が人を雇う事になった場合、出来るだけ良い人材を取ろうと、履歴書・職務経歴書を見て面接を行い必ずその人のスキルを判断します。

それを考慮した上で単価も決まります。

会社規則である程度縛られるものの、これはどこの会社でも同じですね。

でも、施主が家を購入する際、このような部分は一切見ることが出来ません。

注文住宅の購入は請負契約となりますので当然と言えば当然なのですが。

請け負ってもらう会社を信頼するしかないんですよね。

でもですね、こんなシステムがあったら面白いと思いませんか。

見積明細の中の各作業に対して、

【基礎工事を担当する方は、こんなスキル・経験を持っている方が対応して今までにこんな実績がある方です。ですので基礎工事に対する日当はいくらです!】

みたいな明細をつける方法。

作業員さんのスキル・経験によってランク決め、単価決めをするわけです。

また、

【全ての作業員さんがランクの高い方だとコストが大幅にアップしてしまいますので、この作業はランクの高い方と、新人さんでランクが低めの方で対応させましょう!】

【この作業員さん方はそれぞれのスキルは中ですが、コンビを組ませるととても良い仕事をします!】

みたいな分散をお客さんに提案するとか。

現在の家作りは工場生産の割合が増えてきているとは言っても、やはり人の手が入って出来上がるもの。

もちろん施主側からみれば、高いお金を払うんだから良い家を建ててくれるのは当然と考えたいですが、ちょっと考えれば作業員さんの技術力によって、出来上がりは大きく変わってくるのは容易に判断できるのではないかと思います。

ビルダー選定の際、様々なビルダーさんを回っていてよく聞かされるのが、「わが社を信用して下さい」と言った言葉。

でも、その裏づけとなる誰がどんな作業を行うかという部分は見ることが出来ず、「しっかり管理します」だけで片付けられてしまうのです。

ここが多分施主さん側が、「何を信頼して良いのか分からない」と言った一番大きな原因にもなるわけですよね。

請負工事ですから当然と言えば当然ですが、作業員さんの技術力が見積に明記される事で、もっともっと分かりやすいシステムが出来上がると思うのです。

って以前ふと思ったことを書いてみましたが如何でしょうか。

フムフムと思われた方もどうでも良い話だと思われた方も、是非クリックお願い致します♪

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コメント(14)

そういうの面白いですね!

主婦として日々買い物をしている私が読むと、お野菜に「○○さんが作った人参」とか書いてあって育てた農家の方の写真が貼ってあるような感覚になってしまうんですけど・・(笑)

どんな方がおうちを作ってくれるか、コストも含めてわかると楽しいだろうと思いますけど、大きなビルダーさんだとかなり難しいでしょうね・・(^^;

oyaさん こんにちは!
面白い発想ですね。。。
問題定義します。
いい職人さんは…同じ作業をさせても…短時間で…いい仕事をします。
たとえば大工さんだけの事を捕らえますと…
35坪の家を建てるのに…
早い人で60人役くらいでしょうか?
遅い人で100人役位でしょうか?
それとは別に…仕事がいい人や…雑な方!がかかる時間とは関係なくいます。
スキルで値段分けすると…ものすごく格差が広がります。
その点では…価値観!
(いい仕事なのか…早い仕事なのか…丁寧な仕事なのか…)
の解かりやすい市場になった方がいいですね。
私などはお客様と御話していて…価値観の合う職人さんをアジャストするように気を使っていますが…
内訳明細に…職人さんのスキルを書くのは…
面白いですね。
でも…書き放題になるような気がします。。。

usではユニオンが絶大な力を持っていて…
日当や仕事を管理しています。

どうなっていくのでしょうか?
これからのこの業界!
曲がり角である事は事実ですね。

oya :

なるほど~さんって誰だろうと思ったらmijupiさんですね!
こんばんはw

そうそう!
野菜でも農家ブランドって最近盛んですもんね♪

そんなイメージと超当てはまります(笑)

oya :

おっちゃんさん

大工さんによってスピードも異なってくるんですね!
そりゃそうですよね^^

職人さんの経歴を見積明細に反映させる案、中々面白いですよねw
施主さんは住宅設備の仕様を見定めるのと同じくらい、経歴やPR文を読破されると思いますよ♪

おもしろい発想ですね〜。
美容院に行くとデザイナーはいくら、スタイリストはいくら、トップスタイリストはいくらみたいに誰に切ってもらうかで値段が変わります。
私はそう言われると、真ん中くらいを選んじゃうんですけどねw
大工さんもそうだし、歯医者とかもそういうシステムがあってもいいなぁって思います。

きっかけは全く違いましたが、私も同じようなことを考えたことがあります。

私の場合は、営業さん以外が選べないのはどうしてだろうというところからでした。

インテリアコーディネーターさんと相性が合わなくて変えてもらったんです。
その時に、過去手がけた物件の写真を見せてもらって、「この人にお願いしたい!」って思って決めさせてもらったんです。

過去に手がけた物件などのお仕事が見えてこれば、どんなお仕事をしてくださるのかわかるし、相性が合うかどうかもなんとなく見えてくるんじゃないかなって思って。

そうすれば、かなり満足度の高いお家づくりが出来るんじゃないかと思うんですよね。

「この人にお願いできるなら、いくら出してもいい!」
そう思う方とも、会えるかもしれない・・・。

お家づくりって、チームでするものだと思うので、できればそのメンバーも自分たちで選びたいです。

その時に、選びやすい、分かりやすい指針のようなものがあるといいですね。
予算に照らし合わせて、お願いできそうな方を自分たちで選ぶ・・。

そうすれば、後悔も少なくなると思うし、値切るなんてこともする人がいなくなるんじゃないかなぁ。


人件費の面から、こういう考えに辿り着かれたoyaさんを尊敬します。

昔の家づくりのスタイル。
月末になると
その家の施主が全ての職人に
その月の賃金を手渡す。

なら、可能です。。。。

けど現代では。
条件がね、一杯あります。

引っ越しの時期
ローンの期限
土地とローン
法律
労働基準
シックハウス

とても施主一人では。。。
労災だって個人ではできません。

請負になるのですけれど。

せめて工事費を完成してからほとんどを作り手に払う。こういうのはなくならないかなと思います。

作り手も人の子です。
気持ちよく。気持ちよくですよ。
支払いをしていただける方には、いい仕事をしますよ。
誤解のないように、金額の大きい少ないではありません。

心を込めた気持ちの良いっていう事です。

どうしてファーストコンタクトで作り手と施主は腹の探り合いになるのでしょうか。

ココが問題ですね。私は包み隠さず言ってしまいますが。どうも最初は全く信用されていないような気がします。

これは品質と技術料と出来上がりがはっきりとイメージできないからですね。

でも、目の前の人と家という実物で判断してもらえないかなあ。

性能が、Q値が、断熱法が、、、、で決める。。。おかしいとは思うけれど、他に決め手がないんですか。

やっぱり真面目に作るしかない。
同時にその表現方法を考えます。

おじゃまします~。亨珈さんとこから飛んできました。
自分の頼んでる大工さん曰く、「一般の人は腰に道具袋ぶら下げてればみんな大工と思ってる」
だそうです。スキルを証明する制度が無いですからね。
例えばカンナがけがうまくても、機械でやれば差がつかないし、評価も難しいと思いますが。

ちなみに上記の大工さん、カンナ屑は最薄4ミクロンまでは薄くできるそうです。
(そんな大会があるんです。)
実物見ました。凄かったです(笑)。

oya :

yukiyuki さん

面白いですよね^^
なるほど、yukiyuki さんは真ん中くらいを選ばれるんですね!
さすがセレブw
僕は基本的に真ん中より下の一番安いのをお願いします・・・。

oya :

しゃけさん、

そうなんですよね。
僕もあるビルダーでは別の設計士さんが良いなとか思ったことありますが、職人さんブランドって、多分究極の分野だと思うんですね。
どこと建てるかはもちろん、誰と(どんなチームと)建てるかが一番大切なことなのかな~なんて、最近つくづく思っています!

亨珈 :

あっおきらく旦那さんがw

うちの父が家を建てる時は、自分で大工さんに頼んで建てましたので、自分も働きながら、月末に大工さんに手当てを払っていたそうです。
自分も建築業界だから出来ることかもしれませんが、母は実際に家が出来上がるまで、どんな家なのかすら知らなかったそうです。
昔の家作りってそんなもんみたいです。

夫の父に至っては、自分ひとりで手作りしたそうです。

今は建築士さんに頼んで、分離発注することも出来るので、大工さんのスキルまでこだわると、そうした方がいいような感じがします。
スキル制は確かにおもしろいですよね♪
たまたまうちは熟練の棟梁一人で建ててくださっているけれど、巡り合わせの問題ですものね。

ちなみにこの工務店では、各職人は基本的に一人づつらしいです。
サイディング屋さんは二人入っていました★
棟上げで11人入っていたのが不思議なくらい、普段は静かです…(^^ゞ

oya :

taturoさん

コメントありがとうございます!
なんだかしみじみと想いが伝わりました。
そうですね。
昔と今とでは色々な仕組みが違うんですよね。
おかげで確かに施主側としては家は建てやすくなったのかもしれませんが、、、

僕もマイホームを考えたとき、おっしゃるように探りあいの中からスタートした覚えがあります。

理由ははっきりと分かりませんが、自分には理解の出来ない仕組みがあったからなのかと思います。

taturoさんのおっしゃるとおり、全ての根底にあるものは人と人とのつながり。

それが目に見える形が出来たら素敵ですね^^

oya :

おきらく旦那さん

はじめまして!
コメントありがとうございます。

> 自分の頼んでる大工さん曰く、「一般の人は腰に道具袋ぶら下げてればみんな大工と思ってる」
> だそうです。スキルを証明する制度が無いですからね。

僕も腰に道具袋をぶら下げていたら普通に職人さんだと思ってしまいます^^
そうなんですか。
スキルを評価する仕組みが無いのですね。

カンナ屑は最薄4ミクロンって凄いですね(汗)
自分にはカンナを使う事が出来るのだろうか(苦笑)

これからも宜しくお願い致します!

oya :

亨珈さん

こんにちは。
家が出来上がるまでどんな家が建つか分からなかったって凄いですね(汗)

今はパース図面などもありますので、ある程度の想像がつきますもんね。

今のご時勢に毎月職人さんに手当てを払うシステムで家を建てる形になったら現金をお持ちの方しか家を建てられなくなってしまいそうですが、昔ながらの形でしたら施主さんと職人さんの気持ちが直に伝わるので、素晴らしいものなのかと思いますw

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このブログ記事について

このページは、oyaが2007年5月 9日 15:36に書いたブログ記事です。

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